2020年4月の絵本

【てん(the dot)

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・お絵かきが苦手なワシテが、苦しまぎれに書いた小さな「てん」。先生は、その小さな「てん」をワシテの大きな可能性へと導いてくれた。しだいに変化していくワシテと「てん」の展覧会のバリエーションも見どころです。この絵本は、紅茶と水彩画で描かれています。

 

 

 ・作・絵:ピーター・レイノルズ

・訳:谷川俊太郎

・出版社/あすなろ書房 2004年01月発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・先日ある素敵な方からこの絵本をオンライン絵本会で読んで頂きました。どんなに時代が進んでも電波を通じた読み聞かせがどこまで人の心に届くのか半信半疑だった私ですが、読んでくれた人がなぜこの絵本をこの場で読んでくれたのか・・・と読み手の思いに気持ちを馳せると胸が熱くなりました。オンラインで絵本を読むのは傍で直接読むのとは違いますが、でも確かに読み手の思いが絵本と一緒に伝わったということだと思います。これは、絵本のもつ力は計り知れないと感じた私の体験でした。ピーター・レイノルズさんの絵本はどれも人を愛で包んでくれますね。大好きです。

 

【どうするティリー?】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・かべがなかったころのことをねずみたちは、もう誰も覚えてはいなかった。かべはあるのが当たり前だった。かべの向こうがあるのかさえも誰も気にしていなかった。しかしティリーだけは、かべをみつめて、いつも向こう側のことを考えていた。ある日一匹のミミズが土にもぐっていくのをティリーは見た!

 

 

 ・作:絵:レオ・レオニ

・訳:谷川俊太郎 

・出版社 / あすなろ書房 / 2002年08月

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・ティリーが壁の存在に気づいて、壁の向こうにどうやったらいけるのかと仲間と果敢に挑戦します。ティリーをよくみていると、目の前の苦難よりもその先の世界を創造することが、彼の勇気や探求心を掻き立てたと思いました。そしてレオ・レオニは、目の前にある当たり前は当たり前ではない事に気付く賢さを持てと伝えたかったのだろうか。。。2018年に出版されたブリッタ・テッケントラップさんの「かべのむこうになにがある?」という絵本と重なる内容ですが、世界中の子どもと大人たちが、この絵本からどういうメッセージを受け取るのか興味のあるとこです。

おかあさんとお子さんの4月の絵本

【ぼうしとったら】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・「やさいさん」に続く人気の仕掛け絵本!帽子を取ったら???大人にはぜったいに想像がつかない意外なものがあって、子どももおとなも大喜び!

 

・作・絵:ツペラツペラ

 出版社/学研  発行日:2012年7月発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・ツペラツペラさんの絵本は本当にどれもカラフルで表紙を見ただけで楽しくなってしまいますが、この仕掛け絵本はまたまたその期待を裏切らない!帽子を開く前にどうなっているのかなぁと私の乏しい想像力を掻き立てますが…見事に外れます(笑)この絵本を2歳のお子さんに読み聞かせしたお母さんが、「うちの子は、電車に乗る度に帽子をかぶって乗ってくるおじさんの帽子を取ろうとするので困ってしまいます。」と言っていました。 なんて楽しいエピソードでしょうか。こんなエピソードが親子のコミュニケーション宝物になるんですよね。微笑ましいですね。

【あいにくよ】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・オーストラリアを舞台にした最新作!主役は、ハリモグラのモグルン。今日は大好きなモグリンに会いに行く大切な日!でも、モグリンに会いに行くまでに色んな試練がまっていました。さぁモグリンは、どんな知恵を使って乗り越えるのかな?

 

 ・作・絵:ひだのかな代

出版社/みらいパブリッシング・2020年2月日発行


*めめさんの心のつぶやき*

・動物が大好き絵な本作家、ひだのかな代さんの2020年の新作です。もうモグルンがモグリンに「あいたい」気持ちが画面から伝わってきて、応援したくなります。聞き手の子どもたちの手に力が入るのがわかります。純粋に素直に「あいたい」気持ちが「あいにいくよ」という言葉に込められていて、モグリンに会った時にモグルンの針の背中には頑張った証がたくさんありました。あなたが、いま会いたい人は誰ですか?今世界は、会いたい人に自由に会えません。だから今は、会いたい思いをたくさん、たくさん心にためておこうと思います。そして、その時が来たらモグルンのように「あいたい」気持ちを爆発させてその人に会いに行こうね!

みんなのおすすめコーナー

【どうぶつさいばんライオンのしごと】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

25回目のゲストは、北海道寿都町在住の絵本セラピスト®「ここちゃん」野上こうこさんです。

 

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【どうぶつさいばんライオンのしごと】

 ・タンザニアの草原でヌーの子が「お母さんを殺された」とライオンを訴えます。ヌー側の証人は「毎年沢山殺される。だから数が増えない」と言い、ライオンの証人は「ライオンは狩りが下手で弱ったものしか殺せない」と証言します。さて、裁判の行方は・・・。

 

 

・絵:あべ弘士 作:竹田津実

・出版社:偕成社

 

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 < ここちゃんから・・・>

・迫力あるカラフルな動物たちが、死や裁判という難しいテーマをわかりやすく伝えてくれます。平和な草原で行われるライオンの仕事(狩り)を通して自然界のそれぞれの役割について考えさせられる、必読の大好きな一冊です。


◆ここちゃん(野上こうこさん)の紹介

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®大阪8期

・寿都町在住・大自然の中スポーツ大好き少女として育ち、18歳で上京し、保育短大を卒業し、幼稚園へ勤務。北海道のお寺に嫁ぐ。子育て、四世代同居、介護を終えて50歳で札幌にて講師業を開始。現在は、寿都町にてお寺を中心にセミナーやワークショップを開催中。(*マインドマップ講座・コーチング講座・いのちの授業・着付け教室・座禅・写経・写仏…他)

 

・資格:公認マインドマップインストラクター・日本実務能力開発協会認定コーチ 日本支部長・日本適正力学協会認定プラクティショナー・幼稚園教諭・保育士・学童保育支援員・着付師)*オンライン・出張講座も承っています。HP:https://www.lococo-mindmap.com/絵本セラピー-カラーセラピー/

 

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*めめさんの心のつぶやき*

お待たせしました。全国の絵本セラピストさんの中でも人気者のここちゃんの登場です!8年前に私が絵本セラピストの養成講座を受けた時にすでに大阪8期生として修了検定に応援に来ていて、第一印象は、元気印(*^^)v。いつもニコニコとそして一人一人にあったかい声を掛けてくれる存在でした。ユーモアのセンスと茶目っ気たっぷりの彼女は実に魅力的で、どこへ行っても誰からも人気者です。ここちゃんと私は、なんと同じ年!最近は「私たちを見て、若い人たちが憧れるような生き方をしようね!」が合言葉です。そんな素敵な生き方をしているここちゃんのおススメの絵本を是非とも手に取ってみてくださいね。

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