2019年10月の絵本

【きょうのごはん】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・「ああ、いいにおい!きょうのごはん なーに?」サンマにカレーライス、コロッケ!どれもリアルで美味しそうなご飯。お隣さんのおうちもみんな笑顔で「いただきま~す。」みんなで囲む食卓や夕方の商店街・・・何気ない日常に心がホッとします。

 

  文:絵:加藤 休ミ

  出版社/偕成社 2012年9月13日発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・表紙のサンマの絵を見て即この絵本を購入しました(笑)地球の温暖化が原因と言われていますが、ここ数年サンマの漁獲高が急降下しています。秋には毎年当たり前に食べていたサンマが捕れないのです。この絵本の見どころは、加藤休ミさんの独自の画法でサンマやコロッケ・カレーライスが、リアルに描かれていて、食欲が注がれるだけではなく、何気ない食卓や家族の存在、そして商店街の懐かしい風景が何とも温かく感じるところです。ぜひ、食欲の秋に見てほしい絵本です。

【しろとくろ】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・なんでさみしいの・何で眠れないの・なんでなんであいたの・・・白と黒の伸びやかな線と色で描かれる、出会いの喜び。「しろねこ くろねこ」のデビューから7年、たどり着いた「しろとくろ」。北海道生まれの絵本作家:きくちきちさんの新作です。

 

 作・絵:きくち ちき

  出版社/講談社 2019年9月19日発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・しろねこちゃんとくろわんこちゃんの出会いの喜びがあふれています。。恋をするってこんな気持ち?誰かを思う気持ちって、不思議な気持ち?!「なんで、なんで・・・」の気持ちがキュンとするね。ちきさんの墨の流麗な線と赤・青・緑・黄色の躍動感あふれる色使いに私の気持ちもしろねこちゃんと一緒に動き出しました。そしてこの秋、式を挙げた我が娘に「ちいさな絵本屋ひだまり」の店主さんがプレゼントしてくださった素敵な絵本です。

お母さんとお子さん向け 10月の絵本

【おにぎりのひみつ】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・「食べると元気がわいてくる」と評判のおにぎりのひみつとは?おにぎり作りを疑似体験できる参加型しかけ絵本です。見返しには、美味しいおにぎりの作り方も描かれています。

 

 作・絵:かとう まふみ

 出版社/フレーベル館  2017年8月発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・もう新米の季節ですね。私が毎年楽しみにしているのは、北海道産米の「ゆめぴかり」で作った「生たらこおにぎりと鮭おにぎり!」です。この絵本には、仕掛けがあって子どもと一緒におにぎりが握れたり、のりを巻いたりできるんです。そして見返しには、おばあちゃん直伝の美味しいおにぎりの作り方が書いてあります。北海道を代表する絵本作家:かとうまふみさんの心が温まる絵本で心もお腹も満たされること間違いなしです!

【もりのだるまさんかぞく】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・ある晴れた日、森のマンションにだるまさん家族が引っ越ししてきました。だるまさんのおうちの中はとってもかわいくって、そしてなんだかちょっくら変わっていました。さて、まんまるなだるまさん家族が、住みやすい工夫とは、どんなでしょうか?そしてテーブルの上に並んだ まあるいごちそうってなんでしょうか?

 

 

 作:絵:高橋和枝

 出版社/教育画劇 2012年9月発行


*めめさんの心のつぶやき*

・だるまさんのお家の中を想像したことはありますか?まあるい身体でも快適に暮らせる工夫が必要なんです。この絵本にはそれがとっても楽しく描かれています。ベットルームまでは、坂をころがっておふとんに入るようになっていたり、おふろの浴槽の中に手すりがついていてプカプカ浮かないようになっています。小学校低学年までは、楽しめる絵本です。秋の夜長にお子さんとお布団の中で、肩を寄せ合ってこの絵本を楽しんでもらいなぁ。

みんなのおすすめコーナー

【おによりつよいおよめさん】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

19回目のゲストは、北海道桧山管内今金町在住の絵本セラピスト®「しほちゃん」こと小笠原志穂さんです。

 

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【おによりつよいおよめさん】

 ・山奥に住む鬼は、あちこちの村に降りては暴れていました。ある晩、一人は退屈と嫁をもらうことを思いつきます。しかし鬼の嫁になると名乗り出たのは腕っぷしなら村一番という娘。身の回りの世話をさせようともくろんでいた鬼でしたが、すっかり当てが外れて村へ帰そうとしますが・・・・。

 

  作:井上 よう子 絵:吉田 尚令

 出版社/ 岩崎書店

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 < しほちゃんから・・・>

・昔話のような語り口調や絵が味わい深く、秋にピッタリな温かい絵本です。得意、不得意をお互いに補いあえる関係が描かれているように私には思えます。そして二人の心が通うシーンに、いつしかキュンキュンしてしまうのです。

 


◆しほちゃんの紹介◆

 

・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®札幌1期

・図書館司書 ・今金町読書と作文のまちプロジェクトチームメンバー・出身地である北海道十勝管内豊頃町の図書館司書として6年間勤め、現在絵本セラピストとして道南地区を中心に小中学校や自治体主催の研修会や子育てサークルなどで大人に絵本の魅力を伝えている。

 

 

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*めめさんの心のつぶやき*

  1. 今月の絵本セラピストさんは北海道在住のしほちゃんです。しほちゃんはご自身も子育てしながら地域のお母さん方に寄り添い、絵本の素晴らしさを伝えてきました。しほちゃんは謙虚さを持ち合わせながらいつも前向きでそして行動派です。札幌から彼女の住む今金町はとても遠いのですが、時々札幌開催の絵本講座に参加します。その積極的に学ぶ姿を見て頭が下がります。そんな しほちゃんの今月のおススメ絵本は、秋にピッタリな温かい絵本だそうですよ。ぜひ手に取ってみてください。
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ご紹介した絵本は、こちらのえほんやさんで購入できます。

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