2019年8月の絵本

【へいわってすてきだね】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・へいわってなにかな?ぼくはかんがえたよ。ねこが笑う・お腹がいっぱい・やぎがのんびり歩いている・よなぐにうしがヒヒーンとなく。へいわっていいね。へいわってうれしね。みんなのこころからへいわがうまれるんだね。ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかった。。。。与那国島の小学校1年生の男の子が書いた平和への思い。

 

   詩:安里有生

  画:長谷川義史

  出版社/ブロンズ新社2014年6月23日発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・1945年8月6日8時15分、広島に原子爆弾が投下されました。たった一発の爆弾で14万人の命を失った。戦後70年経っても今だに苦しんでいる人々がいます。今だに世界のあちこちで紛争があります。未来ある子どもたちのために本当に戦争を無くしたいです。戦後生まれの私は幸せに育ちました。だからこそ戦争反対!と私は大きな声で言えます。日本だけではなく世界から紛争がなくなりますように・・・。

【いわしくん】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・海で泳いでいたいわしくん、捕まえられて夕食のおかずになりました。元気な男の子に食べられて、男の子の体になったいわしくんはプールで泳ぎます。

 

  作・絵:菅原たくや

 

  出版社/文化出版局 1993年発行

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・暑い夏になるとなぜか私はこの絵本を読みたくなります。日本海で捕れた いわしくん、港に運ばれ、店で売られて、買われて焼かれて食べられる。とてもシンプルで歯切れの良いテンポの言葉と絵が続きます。いわしを食べた男の子が翌日元気にプールで泳ぐ姿に夏を感じると共に、食が身体を作っていることを匂わします。そして最後のページをめくると!描かれていたものはなんだと思いますか?(^_-)-☆そこにはハッとするものが描かれています。大人が一人で見るのもいいのですが、親子で是非手に取ってほしい絵本でもあります。

お母さんとお子さん向け 8月の絵本

【かがくのとものもと】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・「かがくのとも」は1969年4月から、世界でも類を見ない月刊の科学絵本として創刊されました。この50周年記念誌は、増刊号を含め601作品すべての表紙とあらすじ、50年の工夫の数々、1冊の「かがくのとも」ができていく過程、第一人者たちの語る科学絵本観、幻の付録などを盛りだくさんに収録しています。「かがくのとも」を知っている人も知らなかった人も楽しくページをめくるうちに、いつの間にか科学観が変わります。

 

 編集:かがくのとも編集部

 出版社/福音館書店  2019・4/15発行

 


*めめさんの心のつぶやき*

・私はここ数年「科学絵本」って面白いなぁと感じています。それは物語絵本とは違う自分の視点の広がりを感じるからです。ピンポイントでグッと視線を集めて情報を惜しみなく与えてくれます。読後感はいつも「なるほど~」です。もっと早くこの絵本の存在を知りたかったなぁと思い、最近は親向けの絵本ワークショップだけではなく、普通に大人向け絵本セラピストにも科学絵本を使うようにしています。日本には素晴らしい「科学絵本」が沢山出版されています。時には科学絵本にも手を伸ばして表紙を開いてみてください。

【おいしいおと】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・今日のごはんはなにかな?春巻き、ウインナー。わかめの味噌汁食べるとどんな音がするかな?毎日の食卓の美味しい音が勢ぞろい。これを読んだらよりいっそう食事の時間が楽しくなること間違いなし!

 

 

 作:三宮麻由子 絵:ふくしまあさえ

 出版社/福音館書店 2008年12月発行


*めめさんの心のつぶやき*

・この絵本には、食べる音がオノマトペを使って豊かに表現されています。「はるまきは カコッホッ カル カル カル カル」「ウィンナは クッ プワッ」「ごはんは ポホッ モワーン ムッチ ムッチ」・・・・。作者の三宮麻由子さんは全盲だそうです。4歳の時に光を失われたそうです。だからこその豊かな表現かもしれませんね。耳を澄ますと色んな音が聞こえてきますね。今日のお昼ごはんは、どんな音が聞こえるかな?

みんなのおすすめコーナー

【やさいのおなか】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・2018年3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストの仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

17回目のゲストは、北海道日高町在住の絵本セラピスト®「みゆきちゃん」こと野澤みゆきさんです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【やさいのおなか】

 

・白黒でやさいの断面を表しているページで「これ、なあに?」と問い、次のページのカラーの野菜の絵が出る前にみんなでなんの野菜か言い合える参加型の絵本。小さいお子さんから大人まで楽しめる絵本です。 

 

  作・絵:きうち かつ

 出版社/ 福音館書店

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 < みゆきちゃんから・・・>

・高校生に実際に読んだ感想です。

「これから野菜を食べる時には、野菜のお腹を見ながら食べたい」「白黒だとわからない。色は大切なんだ!」「自分はいつも物をあまり観察していないことに気付いた。いろいろな物をもっとシッカリ見ていきたい!」

 


◆みゆきちゃんの紹介◆

 

・ •絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®•日高町内の高校図書司書(今年で16年目)着任当初から高校生にも絵本の魅力を伝えるべく絵本の読み聞かせ活動も実施。高校図書館を生徒にとって居心地の良い憩いの場にするための「図書館改造計画」を実施。その他、地域の子育て講座、町内外のカフェ・婚活イベントや教員研修などの中でも「絵本セラピー🄬」を実施。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


*めめさんの心のつぶやき*

  1. 今月の絵本セラピストさんは、こよなく高校生を愛する高校図書司書のみゆきちゃんです。私はみゆきちゃんの笑顔以外の顔を見たことがありません。いつもにこにこ😊なんです。自分の周りの人にいつも愛をバラまいているそんな先生です。一度だけ日高町のお宅にお邪魔したことがあります。その時のおもてなしが半端なくて~飲めや食べれのおもてなしで、帰りには自家栽培のお野菜もお土産に持たせてくれました。こんな先生に絵本を読んでもらった高校生は幸せだなぁと思います。☆さて、みゆきちゃんのおススメの絵本は、よくご自身の絵本セラピーのアイスブレイクに使われる「やさいのおなか」です。一人で読むのも楽しいのですが、家族や友達とぜひ楽しんでください。
めめさんの絵本の部屋の先月の絵本はこちら
前月の絵本はこちら

ご紹介した絵本は、こちらのえほんやさんで購入できます。

〒006-0808

札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3

☎&FAX 011-695-2120

営業日:金、土、日、月、祝日   営業時間10:00~19:00