2019年1月の絵本

【おもちのかみさま】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・「わたしはとくべつなおもちだ。食べられるなんてまっぴらごめん!」どんな熱い火で焼かれても決してふくらまないガンコなおもちが、山にこもってもっと固くなろうと修行を始めます。そこで出会った神様に言われました「おまえをおもちのかみさまにしてやろう」

 さて、その条件とは?そして結末は?読んでからのお楽しみです!

  

作:かとうまふみ   佼成出版社

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・題名と表紙の絵のインパクトがすでに私の心をくすぐりました(笑)久しぶりにお腹を抱えて笑いました。でも結末はけっこうシュール!なんです。だいたいどんなに焼かれてもふくらまないお餅で、山に修行にいくお餅という設定がなにか起こる予感を漂わせていますね。最後はおもちのかみさまになれたのか?なれなかったのか?ぜひご自分で書店で確認してください。そして、私はこのお話の結末から「自分らしさとは?」と自分に問いかけました。あなたは何を感じるでしょうか?かとうまふみさんは、札幌在住の絵本作家さんです。実は私と同じ7月5日が誕生日なんですよ~(^^)/光栄です!

【ゆきがふる】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 ・うさぎのふうちゃんは、森の中で大きな「ふわふわころり」と美しいゆきをふらせる「ゆきぐも」に会いました。病気の妹のために美しい雪を降らせてもらう代わりにお父さんにもらった一番大切なおもちゃと引き換える約束をしてしまいます。

・しんしんと降り続ける雪がとても幻想的です。寒い夜にベットでひとりページをめくってほしい絵本です。

 

文:蜂飼 耳  

絵:牧野千穂  /ブロンズ新社

 

 

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・雪を描いた絵本は山ほどあります。でもこの絵本の雪は、北国に住む私がずっと見てきた雪の優しさが描かれていました。そうなんです。私にとって雪とは、冷たくて厳しいものではなく、美しく優しいものなんです。だから「ゆきがふる」のふうちゃんのように もう帰ってこないお父さんにもらった大切なオモチャを手放しても、病気の妹に雪を見せてあげたいという優しい気持ちがこの雪の描き方に重なります。真夜中にひとりで外を眺める ふうちゃんは、お父さんのことを思い出しているかもしれないなぁ~なんて、想像しながらちょっぴり切なくなるシーンもあります。とにかくただただこの絵本から美しく優しい雪を味わってほしいです。この絵本は「うきわねこ」産経児童出版文化賞ニッポン放送賞などを受賞した蜂飼耳さんと牧野千穂さんのコンビが手掛けた作品です。

お母さんとお子さん向け 1月の絵本

【そりあそび】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・冷たい雪の日。動物たちが寒い寒いと震えているのをみて、ばばばあちゃんはいった。「いい若いもんがだらしないねぇ」そして、ばばばあちゃんが、とっておきの温まり方を教えてくれます。きっと、読んだは皆さんもすぐにお外に行きたくなりますよ!

 

作・絵:さとう わきこ /福音館書店

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・この絵本は、1990年今から29年も前に出版されたロングセラー絵本です。「ばばばあちゃんシリーズ」はどれも人気ですが、私はこの絵本が一番好きです。表紙の沢山の雪ダルマが可愛いし、ばばばあちゃんや動物たちの豊かな表情や絵の明るい色彩から、それだけでワクワクしてきます。ベットをこわしてソリにしてしまうユーモアは、ばばばあちゃんらしい発想で楽しいです。白銀の世界で思いっきりそりに乗ったり山を登ったり・・・・。北国の子どもたちはこうでなくちゃね!うちの子どもたちもいつもホッペを真っ赤かにして雪の中を転げまわっていたなぁ~。

【ゆきのうえ ゆきのした】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・ゆきのうえは、しんと静まり返って真っ白。でもゆきのしたには、まったくべつのひみつ世界があって、リスやウサギ、クマ、ウシガエルや色んな生き物がくらしているんだって。冬の野山に探検に行こう!

 

「雪の下にはひみつがある!」科学者たちは「サブニヴィーン・ゾーン」と呼んでいます。つまり「積雪下空間(せきせつかくうかん)」という雪と地面の間のすきまのことです。ここをたよりに冬越しをする生き物は少なくありません。冬休みの自由研究のヒントにもなる科学絵本です。

 

 

文:ケイト・メスナー絵:クリストファー・サイラス・ニール

訳:小梨直/福音館書店


*めめさんの心のつぶやき*

・ついつい目先に見えるものを追いがちですが、雪の上をよ~く見てみると、足あとだったりなにか落ちているものを見つけることがあります。この絵本は、さらに目線を雪の下へと誘ってくれます。実は、雪の下にはたくさんの生き物が住んでいて、氷がはっている池の中でも元気に冬を越す生き物がいます。絵本は大人の好奇心もくすぐってくれます。さぁ~お子さんと一緒に雪の下を冒険してみてください。

みんなのおすすめコーナー

【でんせつのきょだいあんまんをはこべ】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・昨年の3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、全国で約1000人の絵本セラピストさんの中から、私が毎月1名の絵本セラピストとの仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

10回目のゲストは、東京都在住の絵本セラピスト®「ララちゃん」こと岡本麗(おかもとうらら)さんです。

 

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【でんせつのきょうだいあんまんをはこべ】

*あらすじ*

・突然、空から降ってきたのは雪山のような大きなあんまん。それを見た長老が話す巨大あんまんの伝説にアリ達はみんなどよめき立つ。女王の命により、巨大あんまんを運ぶプロジェクトチームが結成された。リーダーは経験豊かな勇者アリヤマ・アリロウ。「巨大あんまんをまるごと運ぶ」ために知恵と努力と勇気を振り絞ったアリ達の物語。

 

 文:サトシン  絵:よしながこうたく/講談社

 

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 < ララちゃんから・・・>

・永い人生なかなか思い通りに行かない時もある。・・・もしかしたら、そんな事の方が多いかもしれませんね。そんな時には、ついつい誰かを恨んだり、自分に腹を立てたり運命を嘆いたりしてしまいます。どんなに悔やんでも、嘆いても少しも好転するはずもないってちゃんと分かっているのにね。だからこそ「Have a sense of humor」・・・「それもアリか」と思えるアリ達を見習ってみませんか?ユーモアは、人生の大いなる武器だと私は思っています。

 


◆ララちゃんの紹介◆

 ・絵本セラピスト協会認定ー絵本セラピスト®

 

*岡本麗さん*

・3人の子育て、両親の介護と看取り、小学校教諭の経験を活かして活躍中。小学校の地域公開講座、研修(教員・保育士、母子保健推進委員、企業など)子育て支援講座、市民講座などで講師を務めている。都内で主宰する小さなスペースで大人の遊びと学びを企画応援。また大人に絵本の楽しさを伝える「大人に絵本ひろめ隊®入隊講座」の隊長も務める。ココロとカラダを動かす体育会系絵本セラピストとして、笑顔が循環する社会を目指して活動している。

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*めめさんの心のつぶやき*

・今月の絵本セラピストさんは、東京都在住の絵本セラピスト岡本麗(うらら)さん(ララちゃん)であります!ララちゃんは、私が初めて東京の絵本セラピスト協会のセミナールームに行った時からずっとずっと優しくしてくれている大先輩です💛 昨年の秋にララちゃんのピースランドというセミナールームにお邪魔した時に「大人な夜の絵本会」を開いてくれました。そしてその時の参加費を北海道胆振東部地震の支援金として私に持たせてくれたのです。(感激!)支援金は新冠のあっけちゃんから厚真町で頑張っている絵本セラピストのみっちゃんに手渡してらいました。こんなことをサラリとやってくれるララちゃんに心から尊敬しています。そしてララちゃんの周りに集まる人たちは、いつも温かくて素敵な人ばかりなんです。太陽のようなララちゃんとご縁を頂いた私は幸せ者です。ララちゃんからの今月のオススメの絵本「でんせつのきょだいあんまんをはこべ」を是非、読んでみてください。
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