2018年5月の絵本

【小鳥の贈りもの】

「ながいながいよる」文:マリオン・デーン・バウアー  絵:テッド・ルウィン  訳:千葉 茂樹

・生れたばかりのひな鳥が飛ぶ練習を始めます。失敗しても木によじ登り挑戦する。自分の個性を大切にしながら人生経験を積んで空高く飛び立っていこうとするお話です。ピルッコ・ヴァイニーオの優しく愛らしい絵が温かいメッセージとともに読む人の心に安らぎを与えてくれます。

・人生・恋愛・仕事・卒業・進学・・・新たな門出‣挑戦と・・・この春 何かを始められた全ての人に贈りたい一冊です。

 

作:ピルッコ・ヴァイニーオ  訳:山川紘矢・亜希子

 

 https://books.rakuten.co.jp/rb/12605601/

 


*めめさんの心のつぶやき*

・新しい環境がスタートして5月のGWが終わると本格的に色々なことが始まっていく感じがします。なんとなく新しい環境にまだ馴染めていない人の不安が強くなってくるのがこの時期とも言われています。そんな時は是非この絵本を開いてほしいな。可愛い小鳥が何度も失敗しながら飛ぶ練習をしたり、時には休んだり、眠ったりしている姿を見ていると心が和み読み終わるころには、またやってみようかな?という気持ちがわいてくるかもしれません。私はこの春、自分の夢に向かって大阪から京都に引っ越した次女にこの絵本を贈りました。あなたの大切な人の背中をそっと押してあげたい時にこの絵本をプレゼントしてみてはいかがでしょうか・・・。

【ちいさな あなたへ】

おもちのかみさま 札幌在住の絵本作家:かとうまふみ

 

・「あのひ、わたしはあなたのちいさなゆびをかぞえキスをした。そのいっぽんいっぽんにキスをした」ではじまるこの絵本は母であることのすべてがつまっていると紹介されている絵本です。生れて成長し老いていくのはみな同じ・・・母親になってわかる気持ち、母親ではなくても自分を育ててくれたの母親の気持ちがわかる絵本かもしれません。

 

文:アリスン・マギー・絵:ピーター・レイノルズ

訳:なかがわちひろ

 

 https://www.ehonnavi.net/ehon00_opinion.asp?no=18134

 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・5月と言えば!母の日💛お母さん…と出てくる絵本の実に多いことにビックリします。世界中で一番愛されているのはお母さんなのではないでしょうか?数あるお母さんの絵本の中で私が一番好きなのはこの絵本です。ページをめくると自分の出産や娘たちの成長と重なります。
こんな風に娘たちの思春期の心は揺れていたんだなぁと思ったり、髪の毛が白くなっていく母親の後ろ姿に自分をはっきりと重ねた時に・・・ああ私の母もこうやって私を育ててくれたんだと気づき目頭が熱くなりました。
今年は、カーネーションと一緒にこの絵本をあなたのお母さんにプレゼントするのはいかがでしょうか?

【ねんころりん】

【きらきら】写真:吉田六郎 文:谷川俊太郎

 ・「ねこのかあさんこねこをつれて つかれたあしをひきずっている どこかねどこをさがしているよ。みんなねむいよ ねんころりん・・・」色々な生き物たちが眠くなって寝床を探し眠りにつきます。ねんころりん・・・谷川俊太郎さんの何とも言えない詩的な文章が優しく眠気を誘います。

 

カエルがハンモックから片足をだらりと垂らして気持ちよさそうに眠っている姿もたまりません。

人気絵本作家のジョン・バーニンガムがおくる おやすみなさいの絵本です。

 

作:ジョン・バーニンガム 文:谷川俊太郎

 https://www.ehonnavi.net/ehon/2981/%E3%81%AD%E3%82%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%82%8A%E3%82%93/

 


*めめさんの心のつぶやき*

・やもすると私たちは、寝ることを機能的なものと捉えてはいないでしょうか?楽しいことも苦労もあった一日の終わりにそれぞれが一番好きな寝床で安らぐ時間は、至福の時間ですね。
俊太郎さんの文は声を出して読むと子守歌のように聞こえてきます。日頃頑張っている大人のために声を出して読み語りしてあげたい1冊です。ねんころりん・・・でおやすみなさい・・・。

お母さんとお子さん向け 5月の絵本

【ぼくのおかあさんはでぶだぞ】

【10ぱんだ】写真:岩合光昭 分:岩合日出子

・太っているおかあさん。ぼくは全然いやじゃないけど、ともだちのこうたとけんかしたら・・・「おまえのかーちゃんデブ!」っていわれた。。。太っているお母ちゃんが大好きな男の子の気持ちを語る絵本。

 

デブのお母ちゃんの力強さと大らかな性格をユーモア交えて描かれています。世界中の子どもたちは、本当にお母ちゃんが大好きなんだなぁと感じられる絵本です。

 

作・絵:そうまこうへい

 https://www.ehonnavi.net/ehon00_opinion.asp?no=1264 

 


*めめさんの心のつぶやき*

・新冠町の絵本セラピストの仲間が初めて読んでくれた時、欲しい!そう思ってすぐに買い求めました!!究極のおかあちゃん像はコレだ!と思いました。

「大きくて柔らかで力強くて頼もしい!そしてお茶目で憎めない」子どもが何より求めているものは、安心感と安らぎなのではないでしょうか?子どもとクスッと笑える絵本です!!

【ねぇ だっこ】

【ペンギンがとぶ】ひだのかな代

 ・おかあさんは、いつだって あっくんを だっこ。あっくんがねむってしまうまで、あっくんを だっこ。・・・生まれたばかりの弟がお母さんのだっこを 独り占め。もう大きいはずのおねえちゃんだけど、弟のみたいに抱っこされたくて・・・。

 

お母さんのお手伝いをしながら、そんな気持ちを伝えてようとする上の子の心模様がレトロ調の木版画で描かれています。

 

作:いちかわけいこ・画:つるたようこ

 

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*めめさんの心のつぶやき*

・先に生まれた子どもは、弟や妹が生まれると、抱っこしてほしくても我慢することが多くなります。絵がとてもシンプルで、インクが黒ではなく茶色の木版画なので全体的に優しい感じがします。なので、お姉ちゃんの思いがあまり悲しすぎずに読み手に届けられます。子どもにも受け取りやすい感じがします。

 

お姉ちゃんのユーモアのセンスとお母さんがお姉ちゃんの話しをゆたっりとした気持ちでお姉ちゃんのおは、最近は色が鮮やかなや絵本が目立ちますが、この絵本は、レトロな感じがして目にも心にも優しく語りかけてくれます。

【おかあさんになるってどんなこと】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・うさぎのこが 考えます。おかあさんになるってどんなことだろうと。まず子どもの名前を呼ぶこと、そして子どもとてをつなぐこと・・・。子どもがお熱を出したときは?。。。実に子どもはおかあさんのことを、よく見ています。

 

中村悦子さんの絵と内田麟太郎さんの文が優しく重なり合って、ほのぼのとした気持ちになります。

 

日頃、育児に追われてお母さんに是非手に取ってほしい1冊です。

きっと優しい気持ちが戻ってきますよ💛

 

 文:内田麟太郎・絵:中村悦子

https://www.ehonnavi.net/ehon00_opinion.asp?no=6808

 


*めめさんの心のつぶやき*

・子どもはよくおかあさんごっこをします。毎日毎日飽きもせずに お母さんごっごをします。おかあさんって身近な憧れの存在なんだろうなって、思います。
幼稚園に勤めていた時に 子どもたちが自分のお母さんの口調でお母さんになりきって会話をするのが可笑しくて思わずクスッと笑っていました。
しろうさぎのミミちゃんもやっぱり自分のお母さんがしてくれることをぬいぐるみのモコちゃんにしています。モコちゃんがお熱をだすと、自分のおでこをモコちゃんのおでこにくっつけます。。。
おかあさんになるってことは「しんぱいして おもわずぎゅっとだきしめて おもわずなみだがでることよ」というミミちゃんの言葉が 子育てがひと段落した私の心をキュンとさせます。もっともっとわが子にしてあげられることは なかったかな・・・。ちょっと寂しいな♡

みんなのおすすめコーナー

【たからもののあなた】

【おかあさんはね】文: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 高橋久美子

 ・3月から「みんなのおすすめコーナー」を作りました!このコーナーでは、まもなく全国で約1000人の絵本セラピストが誕生すると聞いていますが、私が毎月1名のすでに絵本セラピストとして 活動している仲間に 1冊のお勧めの絵本を紹介してもらっています(#^.^#)

 

3回目のゲストは、新冠町の絵本セラピスト:あっけちゃん(武田明美さん)です。

 

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【たからもののあなた】

・フウちゃんのお母さんは、家事に仕事に毎日大忙し。幼稚園で描いた絵をお母さんにすぐに見せたかったのに…その日お母さんが帰ってきたのはフウちゃんが寝た後でした。「どうしておかあさんは、ずっといっしょにいてくれないの!」とうとうフウちゃんは泣き出してしまいます。

 

・昨今、お父さんもお母さんも働いている家庭は珍しくありません。「大好き」っていう言葉と一緒に「ぎゅっ」とされる安心感は、きっと子どもの心に届くでしょうね。日頃なかなか時間が取れないお父さん・お母さんが一緒にこの絵本のページをめくると、きっとお子さんに伝わるものがあると思います。

 

作・絵:まつおか りかこ

https://www.ehonnavi.net/ehon00_opinion.asp?no=116412 


◆あっけちゃんの紹介◆

 あっけちゃんは、北海道旭川市生まれ。現在は新冠町で地元の読み聞かせの会「びっくり箱」の活動(20年目)や小学校での読み聞かせや図書プラザ、認定こども園、近隣の町にも出向いて、お楽しみ会などをされています。

絵本セラピストの活動は、社会教育主催事業、子育て支援センターでの母親向け事業、職場研修、教員の図書部会研修、PTA事業、小学校、中学校などでされています。

 

◆あっけちゃんから一言◆

*新年度、仕事を始めたお母さんもいることでしょうね。

仕事をしながらも子どものことを考えているウサギのおかあさん!ぎゅっと抱きしめ「大好き」を伝えると安心感で満たされたウサギの女の子の顔がなんとも可愛い💛

 

愛着関係のある大人から愛情ある言葉がけは、成長ホルモンの分泌が活発化するそうですよ~。


*めめさんの心のつぶやき*

・あっけちゃんは、私が知っている絵本セラピストの仲間の中でもフットワークが軽く、札幌で絵本の勉強会や自分の興味があるセミナーに新冠町からヒョイと車で来て、参加しています。いつもアンテナを立てていて、色々な情報を教えくれます。何より笑顔が素敵で、いつも周りの人を応援したり、背中を押してあげる言葉をかけてくれる、大切な仲間です。これからも一緒に沢山のことを学びたいです。
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